不安障害(パニック障害・強迫性障害・社交性不安障害・全般性不安障害)

不安障害のひとつを表すイラスト

不安障害とは

不安障害は、その人の状況から考えて、不釣り合いなほど激しい不安が慢性的に、また変動的にみられる精神疾患です。
不安の強さは、軽いめまい程度のものから、死を意識するほどのパニック発作まで、多岐にわたっています。
息切れ、めまい、心拍数増加などの症状が生じます。
広場恐怖をともなうパニック障害の患者さんが、双極性障害を合併している割合は、約3割という報告もあります。
とくに、15~19歳の若い年代でその率が高くなっています。

《パニック障害》

ある日突然、強い恐怖感(不安感)を伴い、動悸・発汗・めまい・息苦しさ・吐き気などが発作的に出現します。
これを「パニック発作」といいます。この発作は場所を選ばない上、人によっては「このまま死ぬんじゃないか」「何か重大な病気の症状ではないか(心気症)」と思う位恐ろしく感じる症状であり、救急車を呼ぶ方も少なくありません。ところが、救急外来では諸検査で異常を認めない為、多くは「過呼吸気味ですね」「ちょっと疲れただけでしょう」と言われ帰宅させらてしまいます。しかし少し経って、また同様の発作が繰り返し出現します。
症状によって、循環器科・消化器科・呼吸器科を転々と受診する事が多いのですが、あらゆる検査でも異常が見つかりません。発作の始めの頃は「症状限定発作」と言って、1~2種類程度の身体症状を伴う軽い発作である場合も多く、回数を重ねるに連れ徐々に発作が重症化していく傾向となります。また、人により発作の頻度や重症度にかなり広い幅があります。ある人は週1回だけの軽い発作が何ヶ月にも渡って続いたり、別の人は一週間連続の発作の時期と全く起きない半年間の時期を数年にも渡り繰り返したりします。

《強迫性障害》

強迫観念から生じる不安や嫌な思いを振り払うために行う儀式のような行為のことです。非現実的であり、何度も繰り返され、苦痛を感じます。患者さんは「なんでこんなことをしなければいけないのだろう?」と考えながらやりますが、この行為をすることで強迫観念から生じる不安や嫌な思いは軽くなります。
たとえば……何度も長時間手を洗ったり、何度もシャワーを浴びたり風呂に入る、鍵が閉まっているか何度も確認してしまうなど。普通の人であれば、一度確認して大丈夫であれば安心するわけですが、強迫性障害の患者さんは一度確認しても「でもやっぱり……」と不安になり、何度も同じことを繰り返したり、特定の順序で物事を行わないと不安になります。
そして、この確認回数や方法が除々にエスカレートしていきます。確認の回数が極端に多くなり、長時間かかったり、確認の方法が周囲からすると理解できないようなものであったり、ついに外出できなくなったり、日常生活に支障をきたすようになります。また、逆に自分自身で処理しきれない不安を振り払うために、家族などの身近な周囲を巻き込み、強迫行為を手伝わせようとする場合もあります。

《社交性不安障害》

社交不安障害(SAD、社会不安障害、社会恐怖)とは、人前で何かをすると緊張してしまい、ひどく苦痛であるか、それから逃げてしまう、避けてしまう状態(避けてしまうことが必須ではありません)のこととされています。
人前で何かをするときに緊張するのは普通です。
例えば、学校の授業で当てられて、本を読むとき、何かを発表するとき、会社の会議で何かを発言するときに緊張するのは普通です(このページでは「スピーチ恐怖症」と呼びます)。
それが、授業に出席できない、会議に出られないとなると大問題です。
出席しても苦痛が激しいと、自分の思っていることが一切いえなかったたり、さしさわりがあります。人と食事が出来ないひともいらっしゃいます。
何を意味するかというと、レストラン・食堂で食事ができないので、学校でも昼ご飯を食べずに過ごすしかないのです。
それがつらくて学校に行けない人もいます。

《全般性不安障害》

過度で制御できない、多くは理由なき不安のために日常生活に多大な影響を及ぼしている、不安障害の一種です。
診断には、症状は最低6か月以上継続しており、かつ社会的・職業的・その他の面で不全を及ぼしている必要がある

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